「ICMの必要性と原田メソッドの活用〜自衛隊と学校長の経験から」月例会レポート【佐々木邦治】

プロデューサー:竹本三保さん

認定パートナー竹本三保さんをプロデューサーとしてお迎えしました。

イノベーションサミット2022ではサポーターも務められ、学ばれながらアウトプットと積極的に活動されております。

認定パートナーの集いの場「GRO-WITH facebookページ」では、「最強の女性リーダー」と紹介されました。

女性自衛官の道を切り開き、自衛隊定年退職後は公立高等学校の校長を務められ、現在、大学で教鞭を執るための準備をされております。

竹本先生は原田メソッドを学ばれた後、すぐに「ICM」を学ばれました。

これからの組織には「ICM」が必要だと学びを塾生にシェアしてくださりました。

テーマは、「ICMの必要性と原田メソッドの活用〜自衛隊と学校長の経験から〜」。

竹本流のリーダー論とは

自衛隊という代表的な「ピラミッド型国家組織」と、公立高校で校長を務められた時の「なべぶた型組織」の
異文化でのご経験を踏まえて、成功体験とうまくいかなかったときのご経験をもとに、竹本先生流リーダーシップ論と組織論のお話しをいただきました。

キャリアについてのお話しは、ここでは遠慮させていただきますが、部下の方々と常に向き合って、面談をされ、コミュニケーションを取られてきた姿勢をお聞かせいただきました。

  • 部下のキャリア意識を育てながら、育てる人事を考える。
  • リーダーは情報をシャワーのように与える。
  • 部下には自分で考えて動いてもらうための力を付けてもらう。
  • リーダーは決断をし、すべてに責任を持つ。
  • 仲間とともに達成感を味わう。

などなど、部下が自己実現できるようなマネジメント論、リーダー論の真髄をいただきました。

竹本先生は、その真髄を以下のようにまとめられました。

リーダーの役割は、ひとりひとりの個人との関わりと、集団全体にかかわる関わりを考えていくこと。成長社会から成熟社会に時代は変わり、求められるリーダーは支援型リーダーである。

ICMの必要性と原田メソッド

そして、お待ちかねの「ICM (Ideal Company Method)」。

受講され、認定資格取得までのお話しをいただきました。

ICMとは、組織(チーム単位、学校組織、クラブ活動も可)アセスメントによるデータ分析のことです。

そして、認定資格者は原田メソッドの理論を駆使して、組織の力を最大化させるための施策と実践を職場に落とし込んでいきます。

認定資格者のことを会社・職場をつくる「デザイナー」と呼ぶそうです。

「存在感」と「不安感」という軸をもとに、従業員のアンケート結果をもとにアセスメントします。

その結果に基づいて、従業員の認められているという「存在感」を高め、職場・仕事が楽しいと思える不安感無い職場をデザインしていきます。

原田メソッドの概念を利用して、その組織のパフォーマンスを最大化させるためのデザインをしていきます。

ICM-アイシーエム- | 株式会社原田教育研究所

2社の導入実績をお話しいただきました。

特に、従業員が一同に会する機会のない飲食店についての導入事例で竹本先生が取られた施策(デザイン)には、参加された塾生も興味津々だったようです。

職場でよく使われている申し送りノート(交換日記形式)。

それを「店長、あのねノート」と名付け、従業員と経営者のコミュニケーションするための仕掛けづくりをされたとのこと。

「店長、あのねノート」は、今でもその職場で続いているそうです。

塾生からもたくさんの質問が出ました。

みなさんの関心の高さを感じられました。

編集後記

今月はいかかでしたか?

最後まで、お読みいただきありがとうございます。

今回一番印象に残ったのは、竹本先生と事前打ち合わせをさせていただいたときのことです。

「女性自衛官の進む道を作る覚悟」で任務にあたってきたという言葉でした。

竹本先生の愛と優しさと厳しさと、そして、人として、女性としての器の大きさを感じました。

早いもので、隆心塾月例会も次回で52回目。約5年という月日を重ねてまいりました。

次回は4月16日、土曜日の予定です。

この1年はアウトプットする機会を設けることをコンセプトに、プロデューサー制による自由企画で進めてまいりました。

次回からは隆心塾の原点に立ち戻り、愚直に基礎を積み重ねていくこともやっていこうと思います。

次回テーマは「理念づくり」です。

そして、イノベーションサミット2022にサポーターとして参加させていただいたので、その進化した講義内容をお伝えさせていただく予定です。

また、お会いできると嬉しいです。

隆心塾事務局 佐々木邦治