こんにちは!
原田メソッド認定講師の中山純子です。(私について、詳しくはブログ「らくちゃんの 毎日が宝さがし」をご覧ください)
「原田メソッド」といえば、原田隆史先生が、荒れた中学校の子どもたちを、陸上競技で連続日本一に導いたことを原点として開発した「成功の技術」として知られています。
今や、大谷翔平選手をはじめとする数々のプロスポーツチーム、オリンピック選手などの一流アスリートや、国内外の企業経営者、教育、人材育成に関わる人たちが学び、実践しています。
では、私は何をやっている人で、どんな成果を上げてきたのでしょう?
私は・・・専業主婦です。
中学生男子二人のお母さん。
成果・・・?
私は何も売上も成績も出していませんし、息子たちも日本一ではありません。
そんな私が、いかに原田メソッドと出会い、実践していったのか。
そして、私にとっては「成功の技術」ではなく、「成幸の技術」になったというお話をしたいと思います。
原田メソッドとの出会い
私自身は、スポーツはしない、具体的な目標もない、日々家事と子育てに追われる主婦でした。
そんな私が、「原田メソッド」を知ったのは、息子がきっかけでした。
当時、小学校5年生だった息子が、あるスポーツチームに入りたいと言い出したのです。
練習の送迎や応援が面倒くさそうだな・・・と、私はあまり乗り気ではなかったのですが、「どうしてもやりたい!」と涙目で訴えてくる息子の本気にほだされてしまいました。
また、練習場所が息子の通う小学校の体育館だったので、「近いから、まぁいいや」と思い、入団させました。
ところが、入ってみてびっくり!
そこは、本格的な競技スポーツで、全国大会を目指す強豪チームだったのです。
自分では本気のスポーツをやったことのない私には、驚きの連続でした。
「厳しい指導」は、私には目を覆い、耳をふさぎたくなるものでした。
大声で子どもの人格を否定するような叱責、力による支配・・・(と私には見えました)
大人の顔色をうかがい、本音が言えない子どもたち。
これが、子どもの成長にとっていいのだろうか?
本気のスポーツとは、いったい何のためにやるのだろう?
そんな疑問が頭を離れず、書籍に答えを求めにいきました。
一流アスリートの本、スター選手のドキュメンタリー、イチローの言葉、スポーツメンタルやボトムアップ理論・・・
そんな中で手に取ったのが、原田隆史先生の本でした。
プロ選手の話より、息子と歳の近い中学生の成功物語の方が、身近に感じました。
子どもの潜在的な可能性を最大限に引き出したうえで、人格形成により未来を切り拓く力をつける手法。
これだ!と思いました。
養成講座を受講
そうこうしているうちに、息子は小学校を卒業。チームも卒団しました。
でも、私の心に芽生えた原田メソッドへの興味は、ますます強まっていました。
幸か不幸か夫は海外単身赴任中。
思春期を迎える息子二人を迷いなく導き、自分自身もひとつ上のステージに挑戦し続ける姿を見せられるよう、ちゃんとこのメソッドを学ぼう!と決断し、2019年原田メソッド認定パートナー養成講座を受講しました。
憧れの原田先生のカリスマオーラを会場で目の当たりにし、広いセミナー会場に集まったビジネスマンや経営者、指導者の中にいる主婦の私・・・
怖じ気づきながらも、自分が変われるかもしれないという予感に、ひそかにワクワクしていました。
そして、無事すべての講義を受講、課題をクリアして、2019年5月、認定パートナーになりました。
もう一つの運命の出会い
原田メソッドの認定課題に取り組んでいた、ちょうど同じ時期に、もう一つの運命の出会いがありました。
大人に絵本を読む、「絵本セラピー」との出会いです。
息子たちが小さかった頃、私は毎日絵本を読んであげていました。
小学校高学年になり、スポーツ活動が忙しくなるとともに、読み聞かせも段々少なくなり、さすがにもう中学生にもなると、絵本は聞いてくれません。
子どものためと思って読んでいた絵本。
そろそろ卒業だと思い、家にあった絵本の多くを処分したら・・・
私がたまらなく寂しくなってしまったのです。
そんな時、たまたまネットで「絵本セラピー」のことを知り、体験講座を受けて見たら、これが面白い!
絵本は子どものものと思っていたら、とんでもない!
大人でも面白い、大人だからこそ面白い世界がそこにありました。(なぜ「大人に絵本」なの?)
たちまち夢中になり、「絵本セラピスト養成講座」を受講して、2019年12月、絵本セラピストになりました。
共鳴しあう二つの学び
プロアスリートや経営者が本気で学び、実践する、ギラギラしたイメージの「原田メソッド」と、優しくかわいい絵本を読みあう「絵本セラピー」。
私は、この二つは、まったく関係ない、別物と思って学んでいました。
ところが、学べば学ぶほど、知れば知るほど、二つの間に共通点というか、共鳴するものがあることに気がつきました。
原田メソッドでは、「心」「感情」を大事にします。
感情が動かなければ、行動につながらない。
だから、原田先生は、講座の中ではいつもかなりの時間をさいて「松虫の奇跡(荒れた松虫中学の全国大会優勝物語)」を語ります。
ある意味、ツールの使い方よりも、重要と考えられているのではないでしょうか。
絵本セラピーでは、物語を読みながら、自然と浮かんでくる自分の感情や、価値観に目を向け、他の参加者と共有します。
その中で、自ら気づき、癒され、元気になっていく姿を何度も目にしました。
物語にエンパワーメント(勇気づけ)され、自分の真の目的・目標(4観点)に気づいていくプロセスに、非常に共通するものを感じます。
そして、原田先生は「教育で世界平和」を提唱し、絵本セラピスト協会は「絵本でこっそり世界平和」をモットーに掲げています。
まるで、別々の山の清水が、渓流を流れてきて、下流の流れに合流するように、私の中で「原田メソッド」と「絵本セラピー」がつながったのです。
結果は「成幸」です
ところで、無事原田メソッド認定パートナーとなり、2年が経ちました。
果たして「成功の技術」で、私はどんな成果が出たでしょうか?
実践勉強会で書いた長目(長期目的目標設定用紙)、その後認定パートナー仲間と取り組んだチャレンジカップで立てた目的・目標、中学でバスケットボール部に入った息子のコーチング・・・
正直、「成功」「達成した!」とは言えない結果です。
今の実力では全く歯が立たない目標だということがわかったり、収入の目標には全然手が届かなかったり。
息子の部活も全国大会には進めませんでした。(コロナ禍もありましたが)
では「成功の技術」は嘘なのでしょうか?
とんでもない!
今達成できていないことは、「途中経過」と受け止め、しっかりと現在地を見極めたうえで、次の方向を4観点で見定めます。
そうやって長目を埋めていくことで、前進している手ごたえを得ています。
チャレンジカップに参加し、仲間の相互支援のもとで、日誌やルーティン行動を継続してきた中で、多少はメンタルも強くなったかな?とも思います。
チャレンジカップの中では、チャリティセミナーの講師として登壇し、原田メソッド講師デビューも果たしました。
息子のことは、長い目で自立型人間として生きることを見据え、目先の試合や学業成績がふるわなくても、感情的に振り回されることもありません。
いつか、自分の心からの4観点が書けるよう、応援していく覚悟です。
なので、見た目には何も成果が出ていないようでも、実にごきげん、心のコップはしっかり天を仰いでいます。
こんな心持ちでいられるのも、原田メソッドを実践してきた成果といえます。
そう。私にとって、原田メソッドは、「成幸の技術」なのです。