第40回 2021年4月17日(土) 隆心塾レポート 【昆 光一郎】

「時代の流れに対応、原田メソッドアップデートの概要」

みなさん、こんにちは!5月に入りました。

本日の隆心塾レポートは、4月に行われた月例会のものです。

今回のレポート報告が遅くなってしまい失礼しました。

というのも、非常に濃い内容だからです。(普段が薄いというわけではありませんよ)咀嚼に時間が必要でした。

参加できなかった塾生も、ぜひ、知っておいていただきたいところを、まとめてみました。ぜひ、お読みください。

さて、時代は令和に入って丸2年、凄まじい勢いで動いております。

昨年来の感染症も、衰えるどころか変異し続け、とどまるところを知りません。変化に対応することは、必須の時代ですね。

原田メソッド最新アップデート

1.12の力→15の力に増加

2.4観点では、他者の部分についても「私は」から始める

3.ハイパフォーマーの5原則→6原則

4.オープンウインドウ基礎思考にも、日付や数値を入れるパターンの追加

5.長目自己分析、失敗・強みの分析を解決した方法として書く

6.関係の質の高め方

どれも非常に興味深い内容でした。

そこに、椋さんの視点とみなさんとのディスカッションが加わり、原田メソッドを深堀りすることとなりました。では、早速レポートします。

1.12の力→15の力に増加

 12の力は、ご存じですね。原田メソッドを実践することによって、高まっていく力です。でも、これは「見えにくい」力です。そこで、ルーブリックを使って、評価基準を作ります。その項目が、12の力でした!

原田メソッドでは、人間力を土台した自立型人間を育成することが目的です。その過程で高まる12の力が、下記です。(GRO-WITHテキストP.20参照)

(1)人間力―社会貢献力①

      ―関わり力②

      ―セルフコントロール力③

(2)考える力―準備力④

       ―自己分析力⑤

       ―イメージ力⑥

(3)行動力―課題発見力・解決力⑦

      ―やりきる力(やる気)⑧

      ―創造力⑨

(4)指導力(リーダーシップ)

      ―意欲刺激力⑩

      ―統率力⑪

      ―傾聴力⑫

以上、ズラリと並びました、高まる12の力!

これに、新たに3つ加えて15の力に。

(5)活用力―実践力⑬

      ―自己表現力⑭

      ―ブリッジング力⑮

実践力は、学びや気づきをすぐに、自分の仕事や、家庭生活に活かそうとする意欲と力。

自己表現力、学びや気づきに自分の持ち味を加味し、自分の言葉で表現する力。

ブリッジング力は、異なる業種や、環境での事例を自身の仕事や環境につなげて活用する力。

いかがでしょうか?3つの力の共通点がありませんか?

活用力、すなわち自分ごとに置き換え、学びや気づきを活かすことではないでしょうか。ここで、26期でリカレント受講の小岩井さんの気づきが的確でした。「B型教育ですね。」との発言。

原田先生は、常日頃、A型の暗記型教育から、B型のアウトプット教育になりましたよ、とよくおっしゃっています。

この流れから、付け加えたと容易に想像できますね。

今回のアップデートの目玉と言っても良いかもしれません。

2.4観点では、他者の部分についても「私は~」から始める

 次の点は、4観点他者の部分です。

「私は~」から、書き始めると、何が違うのでしょうか?

今まで、他者有形の部分で、

「会社の売り上げが上がります」と書いていたところを、

「私は~」と書き始めてみるとどうなるでしょう?

「私は、(私がわたしの目標を達成することによって)会社の売り上げに貢献します!」

語尾が貢献します!に変化しました。

こうしたことによって、いろいろ、意見がでました。

 ・よりいっそう主体者意識が高まり積極的になりました。

 ・よりイメージがわきやすくなり、頭の中で鮮明にビジュアル化できました。

 ・目標が腹落ちし、具体化し、深堀りできました。

などなど、「私は~」と主語を明確にするとこんなに変わることができるという、みなさんの気づきでした。

3.ハイパフォーマーの5原則→6原則

 ハイパフォーマーの5原則は、(GRO-WITHテキストP.13)

①目的と目標を明確に定めている、つまり「決めて」いる

②勝利者意識(「敵は誰ですか、私です」「なにがなんでも」)

③プラスの習慣形成(潜在意識の活用)

④毎日思考する(イメージの振り返り、文字化、日誌)

⑤「新・技・体・生活」のバランス

でした。

これに加えて、もう一つ。

ハイパフォーマー、成功者は、この特徴を持ち合わせています。

⑥未来を描く、ゼロから1を産み出す01力、構想力

です。

4.オープンウインドウ基礎思考にも、日付や数値を入れるパターンの追加

 基礎思考に数字を入れてみることを、みなさんとやりました。

 すると、目標が具体的になり、次にやることが明確になります。

 実践思考には、数字を入れたりもするので、それも良いのですが、抽象的な思考をはさむかはさまないか、の違いです。こんなやり方もありますよ、という提案でした。

5.長目自己分析、失敗・強みの分析を解決した方法として書く

 長目シートの失敗・強みの分析で、質問のされ方が新たに加わりました。これまでは、「失敗した時の状態を観察して、どうでしたか?」という質問でした。

新たに、「失敗したときの状況を思い起こし、それをどうやって乗り越えましたか、そのコツは?」という問いかけも良いですよ、ということが追加されました。

解決策と同じになってしまうのではないか?

という疑問点が上がりましたが、そこはそれ。

これからの時代、過去上手くいった通りにやっても上手くいかない場合があります。そこで、Bプランというアイデアをひねり出す。また、成功も失敗もすべて書き出してみて、それに対する答えを自分なりに作り、現状で出来うる範囲のことを、すべて想定しておく予測と準備に使う。など、さまざまな意見が積極的に飛び交いました。

6.関係の質の高め方

 人間関係の質が上がることで、結果の質も上がるというのは、ストロークの説明で出てきた、「組織の成功循環モデル」の図(関係の質→思考の質→行動の質→結果の質→関係の質)ダニエル・キム教授で、説明を受けたことが記憶にあると思います。質を高めるには、ストロークを使うと良いということは、みなさん実践済み。

ストローク(心の栄養)の他にも、関係の質を高めるには、

チア―(応援・声援)リスペクト(承認)感情の交換(面談、チェックイン)が良い。という話が加わり、より具体的に関係の質の高め方をレクチャ―されました。メンタル講座で詳しく話す内容だそうです。

以上、たいへん活発にディスカッションが出来、有意義な時間となりました。最後までお読みいただきありがとうございます!!

次回は、第41回5月23日(日)です。

テーマは、「ペアコーチング」です。実際にみなさんでペアコーチングをやります。コーチングの質問の言回しが若干変わりました。また、26期の講座内で行われた、原田先生と俳優加藤雅也さんとの公開ペアコーチングの様子もシェアできればと思います。

原田メソッドも常にブラッシュアップしています。

ぜひ、お誘いあわせの上、ご参加ください。

初参加の方も、お久しぶりの方も、歓迎です。

編集後記

今月はいかかでしたか?

レポート量は、過去最長ではないかと思います。長々と書かせて頂きましたが、お伝えしたいことがたくさんあり、取捨選択もたいへんでした。

月例会のあとは、みなさんとざっくばらんにお話していましたが、ここでしか聞けない話も飛び出し、充実の時間でした。

以前のように、リアルで会って交流もできませんが、オンライン上でも工夫しながら、継続していけたらと思います。

隆心塾は、原田メソッドを実践している仲間の、こころのサードプレイスです。第3の居場所とでもいいますか。

ですので、敷居が高いなどとお気になさらず、気軽に参加してくださいね。

今後、ぜひ、アウトプット体験発表や、プロデュースをやってみたいという方は事務局まで、ご連絡いただけると幸いです。

それでは次は、5月23日(日)に開催です。元気にお会いしましょう。